先生目線の合格体験記 2020年修道中学 RXくん その1

彼は、小学校4年生の春から通い始めました。お父さんが僕と同じ学校(実は小学校の時の塾も!)同じということで声をかけて頂きました。

 

 

主に教えていたのは、受験の勝負を決める算数です。使っている〇谷のテキストが難しいので、「基礎問題」とか「練習問題」という名前に惑わされずに、「基本例題」を徹底的に理解するように教える作戦をとりました。

「例題だけで大丈夫ですか!?基礎すらできなくといいの!?」

と、心配性のお母さんの悲鳴が飛びそうですね。

だけど、例題が理解できてない人が「基礎問題をやった」という形式だけ取りつくろっても、テストになったら馬脚をあらわします。

それに、このテキストの例題は十分に難しくて深いのです。

それを、僕がいつもやるように適切なヒントを出しながら二人三脚で理解するようにやっていきました。

 

とはいえ、そんなに順調でもなかったです。

最初のころは、正直に言って「この子は受験できるのか?大丈夫か?」と思いました。

彼は、中学受験を宿命づけられたような有名私立小に通ってます。このタイプは、親が勝手に「中学入試するしかない。」という路線を引いているので、子どもが自分で受験するという決断をしていないので、モチベーションが低い子もかなりいます。(「親のために勉強してやってるんだ。」という子すらいます)

だから、小4~5はそんなにやる気はなかったです。僕もきつく言っても仕方ないので気持ちをつかみながら鷹揚に接していました。

とはいえ、「おいおい、今日は全然進んでないぞ。少しは頑張ろう!」と言ったり、「飲み物を飲むのに気が散ってるぞ」と飲食禁止にしたりと叱ったことは何度もあります。

 

さきほども書きましたが、小5までは自分で教えておきながら、「本当に理解できてるかな?大丈夫か?」と半信半疑でした。

 

僕は「分かったね?」「うん」なんてやり取りは全然信じません。

こちらはきちんと説明していても、生徒の頭に消化できないことなんて、多々あります。

常に横顔を観察して、「分かったふり」になってないか気にします。

 

教えた感触から言うと、「あんまり理解してないのではないか?」という手ごたえでした。

 

だけど、算数のテストでは結果が出ました。お母さんからは「先生の教え方が良いので」と感謝されましたが、僕は「こんな不思議なタイプもいるんだな」と思ってました。

 

ちなみに、算数の文章題はできてましたが、分数の計算は大の苦手にしていました。

調子よく進んでいても、「じゃあ分数の計算もやろうか?」とでもいうと、顔が漫画みたいにどんより曇ります。そして、メンタルは「閉店がらがら~」です。分数はもちろん、他の問題もその日はしなく(できなく?)なります。

分数を苦にしなくなったのは、小6の秋くらいです。苦手意識というものは根強くなると厄介ですよ。能力の問題でなく、心が受け付けなくなります。

 

算数が伸びたことで、やっと「受験で勝負できるかも?」という感じになってきました。今になって思えば、思考力の素質は持っていたのだと思います。それが、モチベーションが低いのと理解するまで説明してもらってなかったので、低迷していたのでしょう。

 

僕は「とにかく解き方を覚えろ」という指導は毛嫌いしています。たとえ、90分の授業で3問しか教えられなくても、その3問をしっかり理解した状態になるように時間は度外視で教えます。スピードを上げて「教えたはず」という形だけ取り繕うなら10問でも教えられますが、頭に残るのはゼロかせいぜい「あの時先生が割り算していたから、とにかく割るんだ」という「手順の暗記」だけです。

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